2013年9月22日日曜日

うつと不安の上手なつきあい方~認知行動療法~

みぃです。
第3回はままつ健康フォーラムに参加してきました。
国立精神・神経医療研究センターの大野裕先生から認知行動療法についての講演がありました。
うつの患者さんだけでなく、人間関係をスムーズにするためにも活用できそうなお話でしたので、ご紹介します。

うつと不安の上手なつきあい方」
・「認知」とは~ものの考え方、受け取り方
 気持ちや行動は、頭に浮かんだ考え(認知)に影響される
・プラス思考になる必要はない!
 現実に目を向け、しなやかに考えて問題に対処する

具体的には…
①気分にかかわらず活動する
・やる気が出るまで行動しないのではなく、活動を通してやる気を呼び起こす
・自分の行動パターンを知り、心が楽になる行動を増やす
②問題解決力をつける
・コラム法~思考を書き出す(整理、客観視に役立つ)
③コミュニケーションの工夫
・自分の言い分優先の「強い言い方」と相手の都合優先の「弱い言い方」を考え、「ほどほどの言い方」を見つける

何度も「悲しむこと、休むこと、がんばりすぎないことも大切」「無理をしてはダメ」というお話があったのも印象的でした。
ちなみに、心が楽になる行動が見つからないときは、五感に働きかける行動から選ぶとよいそうです。例としてマッサージも挙がっていました。笑顔でいると楽しい気分になったり、体の緊張をほぐすことで心の緊張がほぐれたりすることは、様々な医学的心理的実験でも証明されているようです。
最後に「うつ・不安ネット」というサイトの紹介もありました。パソコンやスマートフォンを使って、認知行動療法のスキルを練習できるのだそうです。便利な時代ですね。