2013年10月16日水曜日

笑顔の国ブータンの子どもたち

みぃです。
12日(土)に浜松市多文化共生センターで開催された「笑顔の国ブータンの子どもたち」という写真展&講演会に行ってきました。

私はチベット自治区やその周辺地域を旅したことがあります。富士山並みの高地が多く自然条件の厳しいところでしたが、チベットの人たちやその文化にすっかり魅せられてしまいました。
ブータンもチベット仏教の国なので非常に興味があり、一度訪れてみたいと思っていました。

講演会では、写真家の関健作氏がブータンに体育教師として赴任した経験を話してくださいました。メディアで「世界で一番幸せな国」として紹介され、とかく楽園イメージの先行するブータンですが、ナマの姿を伝えていただき、非常に面白かったです。

それにしても、”多文化共生”というのはいい言葉ですね。講演にもありましたが、異文化交流で大切なのは「違いを楽しむこと」だそうです。
自分の考え方に沿わないものを拒絶せず、相手の考え方を尊重することは、普段の人間関係や子育てでも大事なことかもしれませんね。


2013年10月1日火曜日

読書の秋 その1

みぃです。
読書の秋なので、おすすめの本を紹介したいと思います。

ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学
伊藤一彦 堺雅人

若山牧水をご存じでしょうか。明治大正期に活躍し、酒と旅を愛した歌人として知られています。私にとって牧水は郷土の偉人であり、伊藤一彦氏と堺雅人氏は出身校の先生と先輩でもあります。
堺雅人氏は『篤姫』『ジェネラルルージュの凱旋』『武士の家計簿』(この原作も面白いです)、最近では『半沢直樹』で大人気の俳優さんですが、たいへんな読書家で、本書のまえがきでは非常に丹精をこめて文章を書いていらっしゃいます。ファン必読の書です!

この本は若山牧水の研究家でもある伊藤先生と教え子の堺雅人氏の対談形式で、牧水の作品や生涯について語られています。「居酒屋で文学談義に花を咲かせている師弟の話をちょっと盗み聞きする」感覚で楽しく読めます。秋の夜長に本書を肴にチビリチビリとやるのもオススメですよ。
ただし、くれぐれも飲みすぎはいけません。牧水は「アルコールで遺体が腐らなかった」という逸話があるほどの酒豪ですが、この点は見習わない方が賢明です。
短歌に全く興味がない方でも、自分が一番好きな歌を探しつつ読むのも一興です。「けふもまたこころの鉦(かね)をうち鳴(なら)しうち鳴しつつあくがれて行く」が私のお気に入りです。

牧水は全国を旅しているので、各地に足跡を残しています。長野には「牧水」というお酒があります。(牧水の商標を他県にもっていかれる我が出身県の不甲斐ないこと…)
静岡県も縁が深く、晩年の9年間を沼津で過ごしたため、記念館も建っています。
沼津アルプスを縦走した時には香貫山でも歌碑を見かけました。お近くの方は是非足を運んでみてください。


香貫山の若山牧水歌碑