みぃです。
知り合いの介護福祉士さんから興味深い本をお借りしたのでご紹介します。
本書は民俗学の視点から介護を論じた異色の本です。
著者の六車由美さんは大学で民俗学の研究をしていたのですが、大学を辞め、いまは介護職員として働いておられるそうです。
まったく違う分野にいた人間から見ると、その業界では常識とされていることに疑問を感じることがしばしばあると思います。
本書でも筆者が感じた違和感がいくつか挙げられています。
例えば“傾聴”ですが、一般には聞き手側の姿勢や態度を指す言葉であり、非言語的コミュニケーションを重視しつつ相手の気持ちを察する技法をいいます。
筆者は、逆に話の内容が軽視されているのではないかという問題提起をしています。
民俗学の調査のように、語られる言葉に真摯に向き合い、その方の境遇や生き様を知ることで、認知症に伴う“問題行動”にも理由や解決策が見つかることがあったそうです。
勿論、介護の現場には余裕がないことも実体験として語られています。
筆者も業務に追われて素直に利用者さんの話に「驚けない」時期があったそうです。
現場の業務の遂行と、知的好奇心とのバランスをとるのは非常に難しいようです。
私は介護の専門家ではありませんが、はりきゅうマッサージは治療時間が長いので、自然と患者さんとの会話が多くなります。
会話から治療のヒントが見つかることもありますが、特にご高齢の方からは人生の先輩として様々なことを教えていただいています。
戦争のお話、地元の歴史や風習、おせち料理の作り方や野菜の育て方などなど、挙げればきりがありません。
そういった患者さんとのふれあいはとても楽しく、また日々感謝をしています。
一人一人の人格に敬意を払い、あくなき好奇心をもって相手の人生を理解しようとする筆者の姿勢は本当に素晴らしいと思います。
介護や民俗学に関心のない方でも引き込まれてしまう内容の本ですので、ぜひ一度手に取ってみてください。
2016年12月30日金曜日
2015年8月16日日曜日
強くて、温ったかくて、優しい介護 ~がんばらない介護生活~
みぃです。9日に行われた杏林堂健康セミナーで、鎌田實先生の講演を聞いてきました。
鎌田先生といえば『がんばらない』『あきらめない』などのベストセラーで有名で、終末期医療に関わっているイメージが強いと思います。(最近はアテ○トのCMでもおなじみですね)
かつては「健康づくり運動」で減塩をすすめて長野を長寿県にし、その後はチェルノブイリやイラク、最近ではシリアでの医療支援にも取り組んでおられます。
「一人も昼寝させないように」とピンマイクを使って会場を歩き回りながらお話をされていました。
語り口が穏やかで温かいので眠りを誘われそうでしたが、笑いあり涙ありの内容で、あっという間の1時間半でした。
介護にとどまらず地域医療やホスピス、国際医療支援にも話が及びましたが、一貫して「相手の身になって考える」ことの大切さを訴えていらっしゃいました。
病人や障害などハンディキャップを持つ人をハワイ旅行に連れていく活動もしているそうです。
どんな状況になっても可能性のない人はいない、その人らしく在ることが大事、人生を萎縮させない!…と言うのは簡単ですが、毎年開催するのは相当大変だと思います。
旅行に参加した脳血管障害の後遺症を抱えた患者さんが前向きな気持ちを取り戻し、要介護5から2に回復した例もあったそうです。
写真を見せていただきましたが、皆さん最高にいい笑顔でした。
高齢者が年間200時間以上ボランティア活動をおこなうと、高血圧のリスクが40%も低下するというカーネギー・メロン大学の研究も紹介されました。
またペンシルベニア州ロゼットという町では心臓病が平均の半分以下で、調査の結果によると住民同士の絆や助け合いがその理由とされたそうです。
人間は一人になると弱く、相手のために考えて活動するほうが長命らしいのです。
これにはオキシトシンというホルモンが関係しているそうです。
授乳に関わるホルモンですが、スキンシップなどでも分泌され、炎症を抑えたりストレスを緩和したりする働きもあります。(「愛情ホルモン」「幸せホルモン」とも呼ばれます)
自分の人生をまるごと誰かに捧げなくてもいい。
身近に介護で疲れている人がいたら「あなた本当にえらいわね」とほめるだけでも、毎日ご飯を作ってくれる人に「おいしいね」「毎日ありがとう」と声をかけるだけでもいい。
ほんのちょっと相手の身になって行動してみよう!ということでした。
鎌田先生といえば『がんばらない』『あきらめない』などのベストセラーで有名で、終末期医療に関わっているイメージが強いと思います。(最近はアテ○トのCMでもおなじみですね)
かつては「健康づくり運動」で減塩をすすめて長野を長寿県にし、その後はチェルノブイリやイラク、最近ではシリアでの医療支援にも取り組んでおられます。
「一人も昼寝させないように」とピンマイクを使って会場を歩き回りながらお話をされていました。
語り口が穏やかで温かいので眠りを誘われそうでしたが、笑いあり涙ありの内容で、あっという間の1時間半でした。
介護にとどまらず地域医療やホスピス、国際医療支援にも話が及びましたが、一貫して「相手の身になって考える」ことの大切さを訴えていらっしゃいました。
病人や障害などハンディキャップを持つ人をハワイ旅行に連れていく活動もしているそうです。
どんな状況になっても可能性のない人はいない、その人らしく在ることが大事、人生を萎縮させない!…と言うのは簡単ですが、毎年開催するのは相当大変だと思います。
旅行に参加した脳血管障害の後遺症を抱えた患者さんが前向きな気持ちを取り戻し、要介護5から2に回復した例もあったそうです。
写真を見せていただきましたが、皆さん最高にいい笑顔でした。
高齢者が年間200時間以上ボランティア活動をおこなうと、高血圧のリスクが40%も低下するというカーネギー・メロン大学の研究も紹介されました。
またペンシルベニア州ロゼットという町では心臓病が平均の半分以下で、調査の結果によると住民同士の絆や助け合いがその理由とされたそうです。
人間は一人になると弱く、相手のために考えて活動するほうが長命らしいのです。
これにはオキシトシンというホルモンが関係しているそうです。
授乳に関わるホルモンですが、スキンシップなどでも分泌され、炎症を抑えたりストレスを緩和したりする働きもあります。(「愛情ホルモン」「幸せホルモン」とも呼ばれます)
自分の人生をまるごと誰かに捧げなくてもいい。
身近に介護で疲れている人がいたら「あなた本当にえらいわね」とほめるだけでも、毎日ご飯を作ってくれる人に「おいしいね」「毎日ありがとう」と声をかけるだけでもいい。
ほんのちょっと相手の身になって行動してみよう!ということでした。
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