2014年3月9日日曜日

AED

わしです。
AEDについてまとめました。

まずAEDとは、Automated External Defibrillator(自動体外式除細動器)の略称です。
けいれんを起こして機能を失った心臓に、電気ショックを与えて正常な働きを取り戻すための医療機器です。
(心臓がけいれんし、全身に血液を送るポンプ機能を失った状態になる致死性不整脈の一つを心室細動と言います。)
2004年(平成16年)7月から、医療従事者ではない一般市民も使用可能になりましたので、どなたでも使うことができます。

操作は簡単です。
電源を入れると音声メッセージなどで使い方を指示してくれます。
(ふたを開ければ自動で電源が入る機種もあります。)
電極パッドを右胸と左わき腹に貼ります。
(電極パッドを貼る場所がイラストで描かれています。)
内蔵されている心電図自動解析装置が、電気ショックが必要かどうかを自動で判断し、必要であれば通電します。
通電時には誰も傷病者に触れていないことを確認し、ショックボタンを押します。
通電直後から胸骨圧迫(心臓マッサージ)を再開します。
電気ショックを与えたあとも救命処置を続けることが大切です。
2分ほど経ったら自動的に心電図の再解析が行われ、必要であれば再び通電します。
以後は解析→通電→心肺蘇生を2分おきに繰り返します。

AEDの使用は時間との戦いです。
電気ショックの成功率は1分ごとに約7~10%低下します。
1秒でも早く電気ショックを行うことが大切というわけです。

では、AEDはどこにあるのでしょうか。
最近では空港や駅、ホテルや学校などの公共施設に広く設置されています。
自宅の周辺や通勤・通学路の途中でどこに設置されているか、AEDマップで確認しておくと良いですね。

日本全国AEDマップ

しずおかAEDマップ

浜松AEDマップ

AEDについてより詳しい内容が知りたいという方のために、こちらのサイトがわかりやすいのでご紹介します。

AEDライフ(日本光電)


やはりいざという時にあわてないよう、普段からシミュレーションしておくことが大切だと思います。
救命講習はAEDの実技もありますので、実際に使ってみることができます。
お時間のある方はぜひ参加してみてください。

救命講習の記事はこちら

普通救命講習

わしです。
浜松市消防局で普通救命講習を受講しました。
(開催予定や受講申請についての詳細は、こちら。)

以前、日本赤十字社の救急法救急員養成講習を受講したこともあります。
(日本赤十字社静岡県支部の講習のご案内は、こちら。)

救急員養成講習では9:30~17:00のおよそ8時間(休憩あり)の講習を3日間かけて受講します。
講習内容は心肺蘇生、AEDの使用方法、気道異物除去、症状と手当、止血法、包帯法、固定法、搬送などの講義および実技です。

スポーツクラブでスイミングインストラクターの仕事をしている関係で、今回は普通救命講習を受講しました。
おもな講習内容は以下の通りです。

①救命処置の流れ:心肺蘇生法(人工呼吸、胸骨圧迫)とAEDの使用
②救急車の適正な利用について:救急通報のポイント、ためらわず救急車を呼んでほしい症状、救急車の呼び方
③気道異物の除去、止血法・その他の応急手当

①については、講義に加えて実技があります。

参考資料をご紹介しておきますので、ぜひ一度ご覧ください。

応急手当の基礎知識

救命処置の手順

救急車の適正な利用

こちらはテキスト本体です。
〔改訂4版〕応急手当講習テキスト~救急車がくるまでに~


胸骨圧迫で骨折をするという話、みなさんはご存じでしょうか。
「救命処置の手順」にもある通り、「傷病者の胸が少なくとも5cm沈むほど強く」圧迫します。
高齢の方ではかなりの確率で、胸骨を骨折してしまうそうです。
それでも脳や全身の臓器にきちんと血液を送ることのほうが大切なわけですね。
実技の時にこの話を聞いて驚きました。

これまでいくつかの救命講習を受講してきましたが、いまだ救命処置を必要とする場面に遭遇したことはありません。
それでもいざという時にあわてないですむよう、普段からシミュレーションしておくと良いかもしれません。
救命講習は実技もありますので、より実践的に学ぶことができます。
お時間のある方はぜひ参加してみてください。

なおAED(自動体外式除細動器)については別に記事を設けましたので、ご参照ください。

AEDについて