2013年7月29日月曜日

第35回浜松医科大学公開講座 その3

わしです。
第35回浜松医科大学公開講座その3です。
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「認知症―早く見つけて早く治療―」
・認知症の定義は「正常に達した認知機能が後天的な脳の障害によって持続性に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたした状態」
・認知機能とは外界の情報を収集・知覚し、判断・推理・記憶すること
・記憶障害や思考判断力の低下などの中核症状と、徘徊・妄想・暴力暴言などの周辺症状がある
・認知症の治療は中核症状と周辺症状に分類して対応
・中核症状に対しては抗アルツハイマー型認知症治療薬を投与
・周辺症状は進行する物忘れや思考判断力の低下による心の不安作用であるため認知症患者全員が伴うものではない
・周辺症状が出現した場合は介護対応の変更や症状に合わせた薬剤投与が有効
・進行抑制は、いかに早く認知症を見つけ進行抑制薬を導入するかがポイント

以上、要点をまとめてみました。
アルツハイマー病の初期には記憶障害より実行機能障害が先に現れやすいそうです。
つまり、もの忘れよりも先に、以前は当たり前のようにできていたことができなくなってくるのです。
おかしいなと思ったら早めに医療機関を受診することが大切です。

認知症専門医を受診するには次のような方法があります。
①かかりつけ医に地域の専門医を紹介してもらう
②市区町村の相談窓口や地域包括支援センター、在宅介護支援センターなどに相談する
日本認知症学会日本老年精神医学会のホームページで専門医を検索する

早期発見で進行を遅らせる、予防や改善につながる対処もある、と覚えておくとよいと思います。
受診すべきかどうかわからない、迷っているという方は、ご本人に限らずご家族の方でもかまいませんので、まずは相談をしてみてください。