2013年8月11日日曜日

第35回浜松医科大学公開講座 その7

わしです。
第35回浜松医科大学公開講座その7です。
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「長寿の秘訣は腸からー鍛える腸と守る腸―」
・腸内に棲息する細菌は総称して腸内細菌叢(腸内フローラ=花畑)と言われ、100兆個以上の細菌が絶妙なバランスを保っている(人体の細胞は約60兆個といわれていますが、それ以上!)
・腸内細菌叢の代表的な働き
①脂質代謝の活性化
②ホルモンやビタミンの産生に関与
③消化・吸収・代謝への作用
④有害物質や発癌物質の分解・排泄
⑤免疫系の賦活
⑥pHの調整と蠕動運動の活性化
⑦病原菌・有害菌の感染防御
⑧各種臓器の機能の活性化や保全に関与
・ステキな花畑を作るために
①善玉菌を増やす(土壌を改良する)=プロバイオティクス
②善玉菌を与える(肥料を与える)=プレバイオティクス
※善玉菌…乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌など。食品に含まれる細菌は人体に定着しないが、ある程度流れずにとどまり悪玉菌を抑制する。
・免疫細胞の約6割が腸内に待機し病原体と戦っている
・腸を守るポイントのひとつが腸内環境の維持、もうひとつは癌から守ること
・腸を鍛えれば生活習慣病になりにくく、癌にもなりにくい
・早期癌の50%は便潜血反応では検出できない、ポリープあるいは内視鏡で切除できる癌なら95%の確率で根治可能、他に直接診断できる方法がないといった理由から大腸内視鏡検査をお勧めする

以上、要点をまとめてみました。
腸内細菌の様々な働き、その影響力に驚かされました。
ヨーグルトや納豆、味噌などの発酵食品は腸内環境の維持に大切なんですね。おいしいうえに健康にいいなんて、ますます食事が楽しみになります。
どんなに腸を鍛えても癌の壁は越えられないので、真剣に長寿を考えているのなら、胃内視鏡・大腸内視鏡検査を今すぐ受けましょうとのことでした。5年に1度くらいの頻度で検査を受けるとよいそうです。
最後にお話の中で出てきた標語をご紹介したいと思います。
「長寿は腸寿!腸寿で長寿!!」