2013年8月7日水曜日

第35回浜松医科大学公開講座 その6

わしです。
第35回浜松医科大学公開講座その6です。
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「健康長寿の食事パターン」
・栄養疫学研究で用いられている「食事パターン」とは、総合的な食事の食べ方(栄養素、食品の組み合わせ全体)を評価する、比較的新しい概念
・「食事パターン」の例
①地中海食パターン
②伝統的沖縄食パターン
③DASH食パターン
※Dietary Approaches to Stop Hypertension…高血圧を防止するための食事。米国国立衛生研究所の主導でアメリカ人に向けて実施された。
・「食事パターン」研究の長所
①摂取実態にそっている
→研究成果を食事指針等として還元しやすい
②栄養素、食品の組み合わせを評価する
→相互作用を含めて評価できる
→健康影響を検出しやすくなる
・「食事パターン」研究の短所
→特定の成分と疾病の生物学的関連性を観察するには不適
・「伝統的な日本食パターン」は食塩の多さと野菜不足が問題
・野菜、果物、大豆食品、海藻などをよく摂り、食塩控えめな「健康的な日本食パターン」は、病気の予防に対して有効という研究結果が集まりつつある

以上、要点をまとめてみました。
何をどのくらい食べるべきかは個人の生活様式(年齢や運動量など)によって違いますが、総合的にバランスのとれた食事が原則です。
農林水産省の「食事バランスガイド」を参考にして、バランスゴマ君を回してみてください。
こちらは第1次健康日本21における食生活指針です。
基本的な食生活のあり方が示されており参考になると思います。
この中で「食事を楽しむ」「朝食をとる」「体重を計る」といったことは普段から自分でも実践できていると思います。
「調理方法が偏らないようにする」とか「食材に関する知識や調理技術を身につける」という点は意識して気をつけていきたいと思いました。
食事は習慣ですので、なかなか変えられないかもしれません。
これは健康に良さそうだ、これならできそうだ、と思った良い習慣を取り入れて、少しずつ食習慣を改善していけるといいですね。